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【判断の章】重さが戻ってきた夜

※本稿は、【判断の章】電動オナホは、もういらない──そう思えた理由から続く、記録の一部である。
重さが戻ってきた夜
触れた瞬間に分かったこと
久しぶりに大型オナホールを持ち上げたとき、
まず感じたのは重さだった。
ずしりと腕にくる。
片手では収まらない。
それだけで、
「ああ、これは道具じゃないな」と思った。
電動に慣れていた頃、
俺は“軽い快楽”に順応していたのかもしれない。
ボタンを押せば始まり、
身を任せれば終わる。
そこに重さはなかった。
構える必要も、受け止める覚悟もなかった。
大型を膝に乗せ、
位置を整え、
腕で支える。
その一つひとつが、
「今から何かをする」という実感を呼び戻す。
重さは、
逃げ場を与えない。
だからこそ、
行為が現実になる。
楽な方へ流れれば、
重さは邪魔になる。
だが、
重さがあるからこそ、
人はそこに向き合う。
その夜、
俺は思い出した。
快楽は、
軽さの中にはないということを。